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プラセンタ注射ってそもそも何?

プラセンタ注射
2020.09.11.金曜日
プラセンタ注射 | 2020.09.11.金曜日

 

先日、プラセンタ注射について色々質問をいただきました。
プラセンタという言葉は多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
プラセンタ注射は非常に奥の深い治療法の1つです。
プラセンタ注射については今までご紹介したことがなかったので、これを機会にプラセンタ注射とはそもそもどういう注射なのか。
そして、どういう効果があり、どういう人が利用するものなのかなど色々患者様からご質問いただく内容を元に1つ1つご紹介させていただこうと思います。

そもそもプラセンタ注射とはどういう治療法なのか

プラセンタ注射は非常に歴史のある治療法の1つです。
約50年ほど前に誕生した治療薬で、プラセンタは人の胎盤を原料とした薬剤です。
日本国内の健康な母体が出産後、不要になった胎盤を原料に製造されてます。

開発当初は肝臓の治療薬として開発された注射薬です。
ですから、今でも消化器外科や肝臓の治療を行う先生がプラセンタ注射を治療薬の1つとして扱われています。

肝臓の細胞以外にも幹細胞の増殖を促進、幹細胞の活性化作用があると言われています。
簡単に言うと肝臓保護作用としても活用されています。
例えば、お酒をよく飲む方はお酒を飲む前にプラセンタ注射をすると悪酔いしない、二日酔いしないと言われています。
ですから、お酒を提供する接客業の方が出勤前に注射すると次の日が楽になるという話はよく耳にする話です。

また、身体の疲労回復を目的に利用される方もいらっしゃいます。
エビデンスを調べたことはありませんが多くの方が実感され、利用されています。
私自身も疲れた時はプラセンタを自分で打つことがあります。すると次の日寝起きが楽になる実感があります。

疲労回復以外にも美肌美白効果もあります。
そして、生理不順や酷い生理痛にも効くとされ、間接的にニキビが改善したり、お肌の調子が整う効果もあります。
プラセンタ注射は非常に適用の広い治療薬です。

どれくらいの頻度で行う治療なのか

プラセンタ注射のインターバル(間隔)は一般的には1週間に1本が理想です。
血中のプラセンタ濃度を一定値を保つことで効果が出ますので、定期的な補充が必要になります。
もし、毎週通うのは厳しい方は2週間に1回、1回で2本注入する方もいらっしゃいます。
この話をすると、1ヵ月に1回のペースが理想的だから、まとめて4,5本を1回で注射してください。と言われる方がいらっしゃいます。
点滴であれば、4,5本量を血中に注入することは可能ですが、人間の体の構造として濃度が高くなると薄めようとする速度も速くなりますので、効果が4倍5倍長持ちになるわけではありません。
ですから、オススメとしてはやはり1週間に1本、筋肉に注射することで吸収もゆっくりになり、出ていくのもゆっくりになります。ですので、一定の濃度を長い時間キープすることができます。
まとめて打つ場合は、2週間に1回、1回2本打つぐらいが良いと思います。
ただ、目的によって少し頻度も変わってきます。
例えば、疲れを取る目的でしたら、私自身、1回でまとめて4本注入することがあります。
4本注入する場合は基本的に肩にそれぞれ2本ずつ打ちます。

プラセンタ注射の痛みや副作用

プラセンタ注射は基本的に筋肉注射になります。
インフルエンザの注射もたしか筋肉注射ですので、筋肉注射を経験されている方も多いのではないでしょうか。
筋肉注射は少し重たい感じがします。
薬液は1本(1アンプル)2ccですので、量としては多くありませんが、2本でも4㏄ですので、そんなに強い痛みにはならない量です。

プラセンタ注射の副作用はほぼ0(ゼロ)だと思って頂ければと思います。
もともと健康な母親が出産した時の胎盤から薬を作ります。ですからプラセンタでアレルギーが出た方はほぼいません。
ただ、普通の注射と一緒で注入した個所が内出血を起こしたり、注射後の痛みが出たり注射による副作用が起こる可能性があります。
とはいえ一般的な注射と同じですので、だいたいすぐに収まります。
また、神経の少ない部位に注射しますので、神経を傷つけるというリスクもほぼありません。

プラセンタ注射の最大の注意点

プラセンタ注射は1回でも打ちますと一生献血ができなくなります。(輸血は可能です)
感染症のリスクがゼロではないという理由です。

注射で利用するプラセンタは日本国内の感染症のない母体の胎盤を原料に製造されます。
その製造過程で3度以上高圧滅菌しますので、細菌やウイルスといった感染症の原因となる病原体は全て死滅します。
しかし、万一、熱でも死滅しない病原体がいれば感染症がうつる可能性はゼロではないわけですから、念のため献血はしないでくださいという決まりになっています。
ただ、プラセンタ注射が開発されてから今に至るまでの約50年間、一度もプラセンタ注射による感染症症例はありません。
それだけ、安全性の高い歴史のある治療薬です。

昔、直接産婦人科の先生から胎盤を頂き、生の胎盤をお腹に直接手術で入れるような手術があったようです。
今は安全性を考慮され、行われなくなった治療ですが、注射よりも効力が高いとして積極的に行われている先生もいらっしゃいました。

プラセンタを用いた治療は非常に奥の深い治療です。
引き続きプラセンタについてはご紹介していきたいと思います。

 

プラセンタ注射についてYoutubeでも動画をアップしております。
より分かりやすく解説しておりますので、是非動画もご覧ください。

つかはらクリニックチャンネル(動画で解説)

 

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