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医療機関でピアスの穴開けを推奨するワケ

ピアス
2020.09.02.水曜日
ピアス | 2020.09.02.水曜日

 

ファーストピアスは何故クリニックで開けないといけないのか。
意外とその理由を知らない方が多いなと感じましたので、詳しく解説させていただこうと思います。

【メリット1】確実で早く、痛みも少なく感染症も防げる

これは多くの方がご存じのことかもしれませんが、クリニックでピアスを開ける場合、医療用の専用ピアッサーを用います。
正直、一瞬です。パチンと弾かれるぐらいの感覚です。
ですので、特別麻酔する必要がないくらい一瞬にして終わります。わざわざ冷やさなくても痛みも少なくて済みます。

昔、ご自身で開けられる方は氷で冷やして、裁縫で使うような木綿針など太い針で穴を開けるなど大変だったと思います。
意外と出血もしますし、何よりも滅菌されておりませんので化膿するリスクもあり、且つ痛みも酷いことだと思います。

当然ですが、クリニックで使用する専用ピアッサーは滅菌されています。
ですので、無菌状態でピアスを入れることができます。ご自身で実施された場合、手で耳たぶを触ることになりますので、やはり手に付着した細菌が化膿の原因となります。家庭用の消毒では不完全な消毒になりがちですので、クリニックで実施するよりも化膿リスクがあります。
クリニックで処置した場合、万一化膿した場合は経口抗生物質、外用抗生物質など処方箋を出すこともできますので、安心感が全然違うかと思います。
化膿すると赤く膨らんだり、酷い方ですとピアスよりも目立つ腫れや炎症を起こす方もいらっしゃいます。
少し血が出るくらいでしょ。と甘く考えていると後悔することになるかもしれません。

googleなどで実際に化膿症例を見ていただければと思います。
化膿の症例

【メリット2】化膿症、アレルギーのリスク

化膿症を引き起こすケースは稀です。
日本の環境が綺麗ということもあるでしょうし、手を洗う習慣が根付いてるという理由もあると思います。
ただ、癖で耳を手で触る方はやはり化膿したり、炎症を引き起こす方が多いです。

それから金属アレルギーを発症する方がいらっしゃいます。
当院で扱っているピアスはステンレス、チタン、シリコンの3種類です。
チタンとシリコンのアレルギーは非常に少ないのですが、ステンレスの場合はアレルギーの確率は他に比べ高い傾向にありますので、もともと時計やアクセサリーでアレルギーがある方はシリコンプラスチックかチタンを選択するようお勧めしています。

また、ファーストピアスは基本的に取れにくく作られています。
ですから、1ヵ月間はファーストピアスは抜かずにつけていただくのですが、抜くときご自身で抜けない方がいらっしゃいます。

ご自身で無理やり抜いてしまいますと余計に出血するリスクがありますし、感染の可能性もありますので、キャッチが抜けない場合はクリニックで処置される方が安心かと思います。

ピアスを開けるのに一番危険な部位ってありますか?

耳たぶ以外の軟骨部位はケロイドになる確率が高い部位です。
軟骨のある部位に開けることは可能ですが、大きなケロイドになりその治療費や通院に労力とコストを掛けるのはどうかと考えます。
もちろん、トラガスに開けてほしい等ご希望は頂きますが、安全性とリスクを考え、当院では耳たぶ以外は開けていません。

それから、よく都市伝説のような話に「耳たぶから糸が出てきて、それを引っ張ると失明する」というものがあります。
耳の神経ですね。耳の神経が目とつながっていて…という話ですが、そうした根拠は医学的には一切ありません。
耳たぶのどこに穴を開けても失明することはありませんのでご安心ください。

クリニックで開ける場合

まず問診させていただき、ピアスを開ける手順などをご説明させていただきます。
そして、リスクの説明をさせていただき、鏡を見ながら開ける位置を患者様とマーキングをしていきます。
そのマーキングですが、耳たぶでもあまりにも外側(端部分)過ぎると万一の際、ブチっと耳たぶが千切れてしまうリスクがありますので基本的には端過ぎない位置の範囲でマーキングを行います。

その後、消毒して専用ピアッサーでピアスを入れていきます。
一瞬ですので、事前に冷やしたり麻酔をすることはありません。
その後、お帰りの際、専用の消毒ジェルをお渡しします。
化膿する方はほぼいませんし、消毒ジェルも塗る必要はないのですが、気にされる方もいらっしゃいますし、万一のために全員にお渡しするようにしています。
消毒ジェルは処置した後、朝晩2回ピアスの前後に1滴ずつ垂らして使用します。
昔はピアスの穴が完成するために定期的に回したりずらしたりするよう指導しておりましたが、今はしておりません。
そうしなくても綺麗に穴は完成するからです。逆に触る頻度を増やす方が感染リスクも高まるためです。

ファーストピアスを開けた日以降、基本的には通院は不要です。
万一、化膿したりアレルギーが発生し被れたり、自分ではキャッチが抜けないというような場合はご予約の上、通院ください。
処置させていただきます。ファーストピアスは若い方だけと思われがちですが、意外と年齢が高い方もいらっしゃいます。
40~60代の方も結構多くいらっしゃいます。長年イアリングを挟んでいて我慢していたけど、やっぱり痛くて嫌という方など様々です。
ですから、年齢が高いと開けれないということは一切ありませんので気兼ねなくご来院頂ければと思います。

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