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【二重整形】切らない埋没法「ループ法」とは?

目、二重
2020.08.29.土曜日
目、二重 | 2020.08.29.土曜日

 

二重手術(二重整形)には大きく切開法、それから埋没法という2種類があります。
当院ではこの埋没法をベースにしたループ法という手技を取り入れています。
実際、他の手術と比べ、持続性やデザイン性などについて質問を頂きますので、詳しく解説させていただこうと思います。

切開法は100%取れないは勘違い?!

よく患者様とお話をしていて感じることは切開法と埋没法の比較で勘違いされている方がいらっしゃいます。

切開法とはそもそも文字通り、切って二重を作るわけですが、一般的なイメージとして切ると取れにくく持続性のある二重が作れると皆様以外と思われがちです。
確かに確率で言うと埋没法より切開法の方が二重の維持率は高いです。
しかし、切開法だからと言って100%取れないということではありません。
この点を勘違いされている方が非常に多いとお話をしていて感じます。

◆前回記事
【二重まぶた】失敗するとどうなるのか。

前回の記事や動画でもご紹介させていただいた通り、当院では中長期的な患者様のメリットを考え、切開法は扱っていません。
その理由は簡単に言うと埋没法は再修正が可能ですが、切開法はできなくはありませんが難易度が高くなります。
ですので、施術をする側の立場からすれば切開法は奥の手として置いておくような位置づけだと私は考えています。

逆に埋没法ですと糸を入れるだけですので二重の幅が狭く感じる、広く感じる、左右差を感じるなど違和感があれば糸を抜けば基本的に元通りになりますので、再度糸を入れ直せば再デザインが可能です。
ですから、慌てて切開するのではなく、まず二重整形として埋没法から行い、どうしてもいう時は切る手術を考えるという順番が良いのではないかと考えます。

そもそもループ法とは?

当院で取り扱う埋没法はループ法という手技を用います。
持続性のために「とにかく多くの点を結べば良い」というものではなく、「いかに適切に固定する糸の結び目を作るか」がポイントとなる術式です。

よく何点法ですか? と聞かれることがありますが、2点法とは異なりますが、近いと言えば2点法に近い方法になります。
何故、このループ法を行うかと言いますと単純に取れにくいからです。
1本の糸で2か所まぶたを引っ張るような構造になりますので、結び目の糸がほどけない限り、しっかり二重ラインをキープできることが特徴です。
よく〇点法といって外から糸を入れるだけのような術式もあるようですが、固定する糸が瞼板にしっかり届いてない場合は取れやすいと考えます。
ですから、当院ではしっかり瞼板へ糸を通し、1本の糸をループさせて二重にして固定するため、取れにくい二重まぶたにしています。

もう少し具体的にご紹介しますと、まず、まぶたの皮膚の表面側に2か所麻酔をします。
小さい穴を内側に開けます。
ここでポイントなのがなるべく内出血が起こらないよう穴を開ける工夫をして開けていきます。
そして、次にまぶたを裏返して、まぶたの裏側に麻酔を2か所行います。
この時、眼球を保護する角板というのを入れていきます。(この時少し違和感があります)
結膜側(まぶたの裏側)から糸を入れていきます。
もちろん、糸が露出しないように左右から糸を皮膚側に戻して瞼板と呼ばれる上まぶたの組織を貫通して皮膚の外側に糸が出てきます。
外側の糸をもう一度皮膚の下に潜らせて内側に糸を戻していきます。
そこは最初に穴を開けた場所ですので、そこで結び目を結んで糸をその結び目を穴に落とし込んで外から見えなくします。
ですから、瞼板というまぶたの組織を挟んで糸が輪っかに入って外の内側で結ばれますので、輪っかになる、つまりループ法と呼んでいます。

ループ法の持続性は?

「先生、ループ法ってどれくらい持ちますか?」とよく聞かれます。
正直にお伝えすると人によってバラバラです。
例えば、取れやすい方の特徴はまぶたの皮膚がたるんでいる方です。
ある程度年齢が高い方はその傾向があります。
(正確に言うと二重にしても上から皮膚が落ちてくるため、狭くなったり取れたように見えるという意味です。糸が取れやすいという意味ではありません)
しかし、実際取れやすいはずのまぶたの皮膚がたるんでいる方でも、中々取れない方は多数いらっしゃいます。
逆に若い方の方が意外と半年くらいで取れる方もいらっしゃいます。
ですので、実際は個人差があります。

では、それ以外にどういう方が取れやすいのかと言いますと、目を擦る癖のある人です。
無意識のうちに擦っている方、無意識のうちに触っている方も取れやすい傾向があります。
また、普段からアイシャドウ、アイライン、アイメイクをしっかりされて、メイクを落とす際、ゴシゴシされる方も取れやすい傾向があります。
そして、もう1つはコンタクトレンズです。特にハードコンタクトレンズを外す時に上まぶたを上に引っ張りますので、何度も繰り返すと、二重が取れる可能性が高まります。ですので、まぶたのたるみ具合といった体質や普段の習慣によって持続性は変わってきます。
ですから、当院では半年以内に取れてしまった場合は診察料金のみで1回限り無料で再手術させていただきます。
極力擦らないようにすることが取れない工夫、コツと言えます。

デザインは考えてもらえますか?

ループ法は非常にデザインを作るうえで自由度の高い術式です。
ですので、患者様のご要望やイメージをしっかりヒアリングした上で二重の形をデザインしていきます。
・狭めの二重が希望
・平均的な二重が希望
・広目の二重が希望
それはもちろん聞いたうえで幅を決めていきます。
実際に「これくらいになりますよ」と鏡を見ながら印を付けて丁寧に二重の幅を決めていきます。

その時に極端な広い幅はお勧めしていません。
作りました感が出てしまいますし、誰が見ても違和感(自然には出来ない二重感)を感じるものになってしまうからです。
逆に狭い幅の二重になると奥二重になってしまって手術したのはどこなのかと思うくらい分からくなってしまいます。
ですので、満足度も下がってしまいますので、あまり狭い幅の二重もお勧めしていません。
(奥二重を好まれる方にはあえて狭い幅の二重の埋没をすることがあります)
ですので、幅に関してはしっかり鏡見ながら好みを確認してから手術を行っていきます。

その他、細かいデザインのお話になりますと平行、内側に入る末広にしてほしいというお話があります。
もともとの目の内側の疣贅、つまり突っ張り具合によって平行になるか末広になるかが決まります。
形として末広にしたい、または平行にしたいというご相談を受けることがあります。しかし、もともとの目の内側の突っ張りによっては平行にできない方はいらっしゃいます。
ですから末広にしてほしい、または平行にしてほしいというご希望を全て聞くことは物理的に出来ない方がいらっしゃいます。

ご存知の方いらっしゃると思いますけど、平行にするために目頭切開すれば平行になるんじゃないですかと言われる方もいらっしゃいます。
確かに目頭切開することによって平行に近づけることはできますが、当院では目頭切開の手術を行っておりません。
理由は傷が外に出る可能性があり、目頭切開した後が目立ってしまうということがあります。
最近では傷が外に出ないような方法も開発されているようですが、こうした理由から、当院では目頭切開はしていません。ですから当院では平行にするか末広にするかのご希望はお聞きはしていません。
ただ平行に近づけるより、末広にするということは内側の幅を調整することによって可能ですのですべてのご要望を受けることができるわけではありませんが平行に近づける、末広に近づけるということは可能です。

手術中の痛みはどうですか?

当院の埋没法「ループ法」は皮膚の外側に2か所、そしてまぶたの裏側に2か所の合計4か所に麻酔を行います。
両方で合計8か所麻酔する必要があります。
ですので、やはりその時ちょっとチクっとします。特にまぶたの裏側(結膜側)の注射は少し痛みがあります。
先日もお一人、少し痛みの弱い方がビックリされて大きな声を出した方がいらっしゃいます。
脅すわけではありませんが、やはり外側よりも内側の麻酔は少し痛みが強いです。

ですから、その予防のために手術をする前に麻酔の点眼薬を投与します。
こうすることで、眼球結膜の痛みを少しでも和らげる工夫を行っています。

それともう一つ、当院ではまぶたの裏側から糸を入れますので、まぶたを裏返した後に眼球保護のため、角板という板を入れます。
出来るだけ丁寧に挿入していきますが、そんなところに板を入れることは滅多にありませんので、皆様の感想をお聞きすると角板の挿入時が一番違和感を感じたとお聞きします。
ただ、基本的に角板挿入で痛みはありませんのでご安心ください。

手術したことはバレますか?

当院の埋没法「ループ法」は糸の結び目を皮膚の下に落とし込みます。
ですので、眼を閉じて凝視されない限り、まず挿入痕に気づくことは困難です。
つまり、普段通り生活している中でバレることは100%とは言い切れませんが、ほぼ無いと私は思います。
ただ、幅(デザイン)を極端なものにしてしまった場合は変化もそうですが、違和感がありますのでバレます。

副作用やダウンタイムは?

昔に比べ腫れや内出血の確率は大幅に減少しました。
例えば、麻酔一つにしても細い細い針を使うことで内出血の確率が大きく下がりました。
また、埋没法ループ法は小さい穴を開けるのですが、その穴を開ける器具も血管を傷つけないようにするための「マイクロ攝子」という細い細いピンセットを使って目輪筋を傷つけないようになるべく皮膚だけを切開して内出血を少なくする工夫などを施しています。
(この目輪筋は非常にデリケートな部分で傷つきやすく出血しやすい部位)

本当に小さい穴しか開けませんので腫れたり内出血を起こさなければパッと見は手術したことすら分からないレベルです。
ですので、ダウンタイムは極めて短い手術になります。
ただ、麻酔をゼロには出来ませんので、麻酔の影響で手術直後は二重の幅が少し厚ぼったく、また二重の幅が広く感じることがありますが極端にボーンと腫れることは極めて稀です。ですから、基本的には少しでも腫れを引かすために手術後は冷やすことをお勧めしています。

アフターケアとしましては、冷やすということ。それから、腫れが出やすくなりますので、手術当日はなるべく下を長時間向くような動作(例えば下を向いてスマホを触る姿勢など)を控えていただくようにしています。
他にも都市伝説みたいな話ですが、カボチャを食べると腫れが引くという風に患者様から以前教えていただいたことがあります。
もしかすると、カボチャに多く含まれるビタミンEは腫れを抑える効果があるため、その影響かと推測しました。
私からカボチャを勧めることは決してありませんが、「信じるか信じないかはあなた次第です…!」。

その他注意点としましてはサウナや手術当日は長時間の入浴は控えていただいています。
手術後はやはり炎症になりますので、温めるという作用は控えるのが一般的です。

また、たまに次の日、会社をお休みすべきですか?と聞かれますが、基本的にお休みしなくても大丈夫です。
ただ、万が一ですが、内出血が出た場合は1-2週間は内出血が目立ちます。
内出血が出ないよう最大限の工夫をするのですが、極稀に内出血される方もいらっしゃいますので、片目だけなら最悪眼帯などで隠すなど工夫を頂くことになります。

初めての方などは、色々不安をお持ちの方も多いかと思いますが、もし検討されておられましたら、是非今回ご紹介した内容を参考にご判断頂ければと思います。もちろん、診察に来ていただき気になることがありましたらお気軽にご相談頂ければと思います。

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