つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

【二重まぶた】失敗するとどうなるのか。

目、二重
2020.08.26.水曜日
目、二重 | 2020.08.26.水曜日

 

美容整形・美容外科の中で大変多い治療の1つでもある目を二重にする手術。
手軽にできて若い方にも人気の治療で多くの方がご存じなのではないでしょうか。
しかし、二重まぶた手術を失敗したらどうなるのか考えたことはありますでしょうか?
二重は隠しづらい部位でもあります。これから治療を検討されている方は是非一度、治療を受ける前に目を通して頂ければ幸いです。

まず、二重のメカニズムを知る

私たち日本人・東洋人は一重の方が多いです。
何故かというと上まぶたには瞼板(けんばん)という硬い組織があり、その前にやや柔らかい組織があり、眼輪筋、そして皮膚という構造になっているわけですが、西洋人やもともと二重の方はまぶたを上げる筋肉の先端に少し靭帯のような組織があり、それが皮膚まで伸びておりまぶたを上げる筋肉が引っ張られるときに同時にまぶたの皮膚の一部が引っ張られて二重になります。
東洋人はそのまぶたを上げる筋肉の眼瞼挙筋の先端部分が皮膚にくっついていないこと事が多く、まぶたをあげる時に少し厚ぼったい皮膚がそのまま上に引っ張り上げられますので、二重にならないというわけです。
(言葉にすると少しイメージしづらいかもしれません。)

ですから二重の手術は基本的にはまぶたの皮膚をまぶたを上げる筋肉の近くに引っ張ってあげる。
そして、その位置は筋肉に直接引っ張りつけるような治療をする先生もいらっしゃれば瞼板の組織にくっつけることによって二重を作る方法など術式には様々な方法があります。しかし、基本は皮膚の一部を瞼板に近づけてあげるのが治療の原理であり、二重手術の埋没法の概要となります。

二重手術、失敗するとどうなるのか

【失敗その1】不自然さ

失敗といっても色々あります。
まず1つは不自然な仕上がりです。
左右差の違いもその中に含まれるかと思います。
不自然さは何が不自然かは見る人によって感じ方がは様々ですが治療する立場から見ると不自然さはやはり幅が原因です。
二重の幅です。
まぶたには瞼板という組織があります。ザックリですが瞼板はまぶたの端から10㎜(縦1cm)くらいの幅があります。
ですからそれを超えた幅で二重を作るとだいぶ広くて厚ぼったくて特に私たち東洋人のまぶたでは自然にはなり得ない不自然な二重になります。
ギリギリで12㎜程の幅です。それ以上を超える幅で二重を作ると造作感が出てしまうと思われます。
ただ、例外があり、お化粧を濃いめにされる方、特に若い年齢の方に多いのですが、超パッチリのクリクリの二重を作っても似合う方はいらっしゃいます。もちろん12㎜を超えて作るわけですが、お化粧を落とし、自然体になった際はやはり12mmを超えていますので、やはり不自然さは感じられるかと思います。ですので、やはり10㎜を超えるような幅広い二重はお勧めしていません。

【失敗その2】糸がまぶたの裏側に露出する

手術した糸が結膜側、つまり眼球側に露出してしまうケースです。
全ての術式が眼球側に露出する可能性があるわけではありませんが、多くの術式はその可能性があります。
二重まぶた手術でポビュラーな術式である埋没法もその1つです。当院でも埋没法で手術する際、結膜側に糸が出ないように細心の注意を払って手術を行いますが、ごくごく稀に糸が露出することがあります。眼球の表面の角膜に傷がついたり、感覚的にチクチクした痛みを感じたりします。もし、そうなった場合は我慢せず、手術をした先生に連絡し、受診し、確認してもらい、場合によっては糸を抜かないといけない場合があります。

【失敗その3】術後の傷

埋没法はまぶたの表面に糸を通す手術になります。
ですから、どこからか穴を開けて糸を通すことになります。
挿入位置や結び目など糸が入ったところに点々と凹み、又は糸を結んだところに膨らみが出ることがあります。
瞬きするぐらいでは目立たないレベルですが、眼を閉じた状態で凝視されると他人にもわかることがあります。
手術をする際、傷口はできるだけ分からないように細心の注意を払って行うのですが、どうしても体質によって傷が膨れやすい、傷が目立ちやすい方がいらっしゃいます。瞬きするレベルでは分かりませんので支障はないと思いますが、どうしても気になる場合は糸を抜くことになります。
技術的な失敗というより体質による傷の目立ちやすさという副作用ということになります。

【失敗その4】左右差

よく失敗例として挙げられるのが左右差です。
実際、手術する際、キッチリミリ単位で幅を測ってデザイン、マーキングを行い糸の挿入位置を確認し実施していきます。
ただ、手術直後であれば麻酔の量の違いや麻酔による腫れの違い、又は内出血の違いで左右差一時的に生じる方がいらっしゃいます。
正確に測定して挿入位置を決めて糸を入れているため、腫れが引いてくれば左右均等になります。
遅い方でも1ヵ月くらいすればほぼ左右差は無くなります。
ただ、当院では考えられませんが、慌てて幅を測らず手術をしたり、雑に測ったり、左右を感覚的に見て調整するなどの手術を行うと左右差が出る確率は高くなります。万一左右差が生じた場合は、やはり糸を抜いてもう一度1からやり直しということになります。
ただ、ここで注意が必要なのは切開法ではなく、埋没法だとやり直しが簡単です。糸を抜けば基本的には元に戻りますので、万一左右差が出ても調整が可能です。

失敗しても再調整できるのが埋没法

いくつか失敗するとどうなるのか、ということを挙げさせていただきましたが基本的には形や幅、左右差も含めて埋没法なら修正可能です。
大体1ヵ月程経過すれば形が馴染んでくるので、すぐ修正をお勧めするわけではありませんが、仮に約1ヵ月程経過して、それでも左右差が気になる、幅が気になる、最初に思っていたのと違うと感じた場合は、まず糸を抜いてから再デザインすることが可能です。
よく長持ちして取れにくい二重が希望なので埋没法ではなく切開法でやってほしいと希望される方もいらっしゃいますが、当院ではやり直しがきく埋没法という患者様にとってリスクの少ない術式のみを扱っております。(こういう理由もあって切開法は行っておりません)
例えば、時間の経過と共にデザインを変えたいと思った場合、例えば幅を広げるとすれば糸を抜かず新しい糸を追加すれば可能ですし、幅を狭める場合は一旦糸を抜いてゼロから再デザインということになりますが、長期的な目線で考えると治療の選択肢が広がります。
考え方はそれぞれですが、「どうしてこんなデザインを好んだんだろう」と10年後に考えが変わる可能性はゼロではないと思います。
そういう意味でも後から修正が容易な埋没法をお勧めします。

失敗しないためのコツ

1.納得が得られなければ手術はしてはいけない

中々相談しづらいことかもしれませんが、診察の際、しっかり時間を取ってくれて、しっかり説明をしてくれる。
そして、一番は患者様自身が納得できるかどうかが一番大切な事かと思います。
少しでも不信感や納得感がないまま手術をすると、結果は良くてもその結果に対して満足いかないことがあります。
まずは納得できるかどうかよく考えた上で手術、そして先生を選択することをお勧めします。

2.ちゃんと時間を取ってくれて提案をくれる先生に依頼すること

患者様に言われるがままに極端な広い幅で手術をするのではなく、「あなたの瞼はこういう状態だからこの方がいいですよ」と正直に話してくれる先生のアドバイスを聞いて手術していくことが失敗しないコツです。
埋没法なら再修正可能とはいえ、痛い思いをして手術するわけですから可能なら1回で一番良い結果を得たいのは誰しもが願うことです。
当然、経験豊富な先生に依頼するのが安心かなと思います。やはり、忙しい中、バタバタの中で手術をすると基本的なことですが、やはりミスが起こる確率は高くなります。そういう意味でしっかり時間を取ってくれるという点も1つ失敗しないための大切な要素かと思います。

美容整形における聞きたいけど聞けない、患者様から頂く質問に対して動画でお応えしております。ご興味がありましたら、Youtube動画もご覧ください。
つかはらクリニックチャンネル(動画で解説)

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ウルトラセルQ+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。