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二重埋没手術(その2)

目、二重
2010.08.08.日曜日
目、二重 | 2010.08.08.日曜日

われわれが行っている
二重埋没手術のループ法は、
結果が安定するのに、
ループ法ではない他の方法が
好まれる理由として、
結膜側に糸が露出しやすい
からだけではないと、
前回のブログで、
書きました。
そのもうひとつ理由は、
ループ法の二重埋没手術は、
まれですが、術後に一時的に、
眼瞼下垂状態になることが
あるからだと思います。
ループ法は、
結膜側(眼瞼の裏側)に、
局所麻酔の注射をします。
このときに、少し
注射が深く入りすぎて、
ミュラー筋と呼ばれる
結膜のすぐ下にある
筋肉に効いてしまうと、
ミュラー筋自体が
眼瞼をあげる働きがあるので、
眼瞼があげにくくなります。
それだけではなく、
ミュラー筋は、
眼瞼をあげるもうひとつの
筋肉である眼瞼挙筋に、
眼瞼をあげるきっかけになる
パルス信号を、
送る役割もあります。
ループ法の麻酔注射で、
ミュラー筋が麻痺すると、
このパルス信号がなくなり、
眼瞼挙筋の機能の、
約3分の2が
働かなくなるそうです。
そのため、
強い眼瞼下垂状態となります。
術者が、右利きの場合、
左の結膜に注射する際には、
患者さんの鼻があるので、
注射器を水平ではなく、
やや、立てて注射を
しなければいけません。
それで注射が
深く入りやすく、
左の眼瞼下垂が
起こりやすいです。
逆に左利きの術者の場合、
右に眼瞼下垂が
出やすいです。
この一過性の眼瞼下垂は、
いずれ元に戻りますので、
心配はありません。
しかし、
二重埋没手術は、
外見が大切ですので、
手術直後に、片方の
目だけが急に開きにくくなると、
患者さんも驚いてしまいます。
どのような手術にも、
利点と欠点があります。
それをよく理解して行うことで、
よい結果がもたらされます。
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よろしくお願い申し上げます。

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