目尻、眉間、おでこ（前額）のシワ治療にはボトックスと呼ばれる注射を行います。ボトックスは数ヶ月間にわたって注射した部分の筋肉を動かなくすることで、しわを寄らなくします。多くのクリニックで広く使われるようになっていますので、ボトックス注射を経験されたかたも多いと思います。しかし、同じクリニックで同じ先生に同じ場所に同じ量をボトックスを打ってもらったのに、効いたり効かなかったりすることを経験された方があると思います。その原因として、古いボトックスを使っているからだとか、ボトックスを輸入する際に冷蔵して運ばなかったからだと考えられがちです。しかし、ボトックスの効果が安定しない最も大きな理由は、ボトックスを生理食塩水で溶かすときに撹拌するために力価が落ちることが最大の原因なんです。ほとんどの先生は注射は自分で打ちますが、ボトックスを溶かす作業までは自分ではせずに、スタッフにまかせます。その時に、ボトックスの容器を勢いよく振って溶かすと、ボトックスの効果が落ちてしまうので、効き目が弱くなってしまいます。ボトックスの説明書きに、そのことは書いてあるのですが、そこまで説明書きを読まずに、人任せにすると、ボトックスの効果が不安定になってしまいます。同じ治療を受けるのでしたら、安定した結果の出る治療を受けたいものですね。
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