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眼瞼下垂手術(剥離)

眼瞼下垂
2009.08.01.土曜日
眼瞼下垂 | 2009.08.01.土曜日

眼瞼下垂手術では、術野の展開が重要です。皮膚を上下に適度な力で引くことで、剥離しやすくなります。

ここでは”形成剪刀”と呼ばれる剪刀(はさみ)を用いて、目的の眼瞼挙筋まで進みます。
形成外科で使われる剪刀は小さく、殆どが12cmから16cmほどです。この”形成剪刀”は先端が尖りすぎず、逆に丸すぎず、眼瞼下垂手術には丁度良い先端形状をしています。
眼輪筋を剥離すると、その下に薄い膜のような組織が現れます。この組織は少し粗目の結合組織で、septal extensionとして名前を付けている先生もおられます。
剥離をすすめ、術野を展開すると、下方は皮膚、眼輪筋、瞼板前組織、瞼板の順に並び、上方は、皮膚、眼輪筋、眼窩隔膜、延びた眼瞼挙筋の一部またはミュラー筋、結膜(粘膜)裏面と並びます。
眼瞼下垂がないひとは、眼瞼挙筋が延びていないので、眼窩隔膜の次に、瞼板前組織が続き、結膜の裏面が透けて見えることはありません。
簡単に数行で書きましたが、この剥離はしっかり眼瞼の解剖を分かっていないと、今どこを剥離しているか分からなくなりやすく、また、年齢や眼瞼下垂の程度で、状態が千差万別なので注意が必要です。
剥離が進んだこの段階で、眼瞼下垂のある方は、結膜を通して、無影灯の光が強く感じられます。
(つづく)

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