つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

医師へのあこがれ(その18)

医師へのあこがれ
2009.02.19.木曜日
医師へのあこがれ | 2009.02.19.木曜日

 共通一次試験(今で言うセンター試験)を10日後に控えた、1981年元旦の朝、家族と雑煮を食べながら、医師になると決めた日から、初めてテレビを見ました。それも、そのときだけで、再び自らの受験勉強に戻りました。
 物事を進めるときは、どんなことでも、戦略を立て、戦術を考え、戦法を磨きます。私たち形成外科医の手術も例外ではありません。患者さんの症状を診て、いついつまでに手術をすべきかなど戦略としての治療計画を立てます。そして戦術として、もっとも適した手術方法を選択します。戦法は、常に基本的手技としての、切開や縫合の技術を磨きます。
 受験も同様です。自分が志望する大学の情報を収集し、戦略を立てます。私は物理学が得意でしたので、2次試験(当時は前期後期がなく共通一次試験と各大学の二次試験のみでした)に理科が物理1教科での受験が可能で、配点が大きい大学を探しました。次に、その大学に合格するためには、共通一次試験でどの程度得点が必要か予想を立て、共通一次試験の5教科9科目の戦術考えます。その予想を目標に実際の共通一次試験での得点獲得のために戦法を磨きます。
 私の場合、大学は福井医科大学(現福井大学医学部)と奈良県立医大に絞られました。両校とも理科は1教科での受験が可能でした。
 福井は父の出身地です。父は福井市内に生まれ育ち、戦災で敦賀市に移り住みました。自衛隊福知山駐屯地を経て、和泉市信太山の連隊に転勤となり、母と出会います。その後自衛隊は退職し、最後は第一銀行(現みずほ銀行)に勤めました。
 おのずと私の志望校は福井医科大学となりました。共通一次試験での戦略を立てました。目指す得点は、数学200点満点、物理100点満点、化学80点、倫理社会90点、政治経済80点、国語150点、英語150点、合計850点を目標としました。
 現在の医学部受験では、センター試験得点率8割5分での挑戦は厳しいものがあるかもしれませんが、当時は850点は福井医科大学であれば、B判定がもらえるレベルでした。
 この850点獲得のために、全身全霊をかけ、あらゆる無駄を省き、くじけそうになる自分を励まし、血を吐く思いで勉強し、戦法を磨き万全を期してきました。
 しかし、現実はそれほど甘くありません。準備万端で受ける2度目の共通一次試験に、落とし穴があることを、私は気づいていませんでした。
(つづく)

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ウルトラセルQ+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。