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俵屋の魅力(その4)

日常
2009.02.08.日曜日
日常 | 2009.02.08.日曜日

 俵屋旅館のお風呂に備え付けられた石けんは、包みに俵屋旅館のシールが貼られていました。中身が市販のもので、包みだけ変えているのだろうかと思って、開けてみると石けん自体に刻印がされていて、オリジナルとわかりました。
 驚きはそれだけではありません。入浴後も香りが消えないのです。国内外の香水とも全く違う独特の香りが長時間漂って、湯上がりの気持ちよさに相まって、心地よい気分にしてくれます。
 後で知ったことですが、この石けんは”花王”が、赤字覚悟で作った石けんだそうです。この石けんには香水と同じくらいの原価がかかっていて、多くのフレグランスが含まれています。もちろん、フレグナンスは、和風老舗旅館京都俵屋にふさわしいものが、厳選されて調合されています。また、この刻印のための金型は、熟練金型職人が端正こめて作成した傑作で、金型だけでも数百万円かかったそうです。
 これほど原材料にこだわり、費用と手間がかけられたすばらしい石けんですが、製造販売している花王としては商業的に全く赤字なのですから、これまでに数回製造中止が考慮されたそうです。それを、非経済的であっても20年間継続して製造しているのは、日本の良き伝統を受け継ぐ老舗旅館俵屋へ理解と、企業としての使命感があってのことでしょうか。
 それ以上に、この石けんが存続しているのは、花王に作らせて、製造中止の憂き目にあっても、花王上層部を説得した、当代ご主人さんの熱意があってのことだと感心させられます。熱意があれば、損得勘定を度外視しても共鳴してくれる人がいて、良いものを作ってくれる大企業があることは、日本も捨てたものではないですね。

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