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医師へのあこがれ(その15)

医師へのあこがれ
2009.02.04.水曜日
医師へのあこがれ | 2009.02.04.水曜日

  ある朝、みぞおちの激痛で目が覚めた。今まで経験したことのない痛みで、起きることもできなない痛みでした。もともと、胃が丈夫ではなかったので、よく腹痛になることはありましたが、今までの腹痛とは比べものにならないくらいの強い痛みで、冷や汗が出てきました。
 いつもどおりに起きてこないわたしの異変に気づいた母が、父はすでに出勤していたので、叔父に頼んで、わたしを病院に搬送してもらいました。
 浪人生活自体は自分で選んだ道なので、精神的重圧感はあって当たり前と思っていましたが、体は正直で、積もり積もったストレスによって弱い部分が根を上げてしまいました。
 病院に着いて待合室で待ている間に、腹痛は自然に軽快し、医師に診察していただく頃には、みぞおちを押さえても痛みはなくなっていました。診断は、神経性胃炎からくる胃けいれんとのことでした。
 特別な検査をすることもなく、お薬もなかったような気がします。刺激が少なくい柔らかいものを食べて、脂っこいものは避けてくださいとの指導を受けて帰りました。この日は予備校を休みました。浪人時代に予備校を休んだ日は、後にも先にもこの1日だけで、そのために皆勤賞を逃します。
 この胃けいれんの一件後、医学部への受験勉強を続けることへの自信をなくしました。これくらいのストレスで体がついてこないのです。医師になってもっともっと大変な障害に直面した際に、気持ちは大丈夫でも、再び胃がけいれんを起こすのではないだろうかと、不安になりました。
 医学部を目指して自分自身を鼓舞し、無理にモチベーションを上げようとする心とは裏腹に、体は悲鳴を上げていました。そんな、か弱い自分が医師になる資格があるのだろうかと、何度も何度も自問自答する日々が続きました。
(つづく)

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