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医師へのあこがれ(その10)

医師へのあこがれ
2009.01.09.金曜日
医師へのあこがれ | 2009.01.09.金曜日

  二次試験願書は阪大工学部系学部に提出しました。しかし、何か釈然としないものが残っていました。阪大に合格できるかもしれない状況に近づいているのに、贅沢なことですが、実感はありませんでした。 
 阪大といえばそれだけで周りからうらやまれるほどの存在で、高校入学当時に自分が入れるなどと思ったことはないくらいすばらしい大学です。それでも、自分の気持ちの中には納得できない部分が残っていました。それは、白衣を翻す医師の姿を見て、幼い頃に抱いた”医師へのあこがれ”でした。
 1980年3月4日火曜日午前6:00最寄りの駅から阪大試験会場に向かう電車に乗りました。試験開始が9:00からなのに、3時間以上も前に出かけるのは慎重ともいえますが、あまり受験慣れしているとはいえません。8:05試験会場到着。8:45試験官5人が現れる。この試験官の雰囲気が高校の先生の雰囲気とてもにていたことを覚えています。9:00数学の試験開始。
 阪大の試験は理系学部はすべて同じ試験であったように思います。医学部も工学部系も共通の問題で、合否を判定する必要があるため、数学は4問のうち1問はきわめて難しい内容でした。1問は難しくしないと、医学部学生や工学部系でも電子や情報などの人気のある学科受験生はが全員満点になって差がつかないからだと思います。私は数学4問中2問を確実に解き、3問目は自信がないがまあまあ解け、4問目は全く歯が立ちませんでした。
 2限目は理科でした。理科は物理と化学です。試験前の得点予想では、数学が6割強、物理で10割得点し、化学は3割程度得点すれば合格圏内だと、皮算用していました。物理は得意でしたので、ほぼ全問を自信を持って回答できました。これであと化学で3割程度得点すれば、阪大に合格できるところまできました。
 化学の問題の穴埋め問題を数問解きました。その時点で、この後の記述問題を1問でも解けば、ほぼ合格できると確信しました。しかし、わたしは、そこで鉛筆を置きました。試験時間を残して、解答するのをやめました。阪大という立派な大学の合格を失っても、”医師へのあこがれ”を捨てきれることができなかったのです。(つづく)

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