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医師へのあこがれ(その8)

医師へのあこがれ
2008.12.29.月曜日
医師へのあこがれ | 2008.12.29.月曜日

 高校3年に進級する頃には、物理学と数学の成績が上がり始め、工学部系学部に進学することを考え始めていました。理系のクラスだったので、同級生たちの多くは京大、阪大、神大(神戸大学)、市大(大阪市立大学)の理学部や工学部への進学を目指す人が多く、特に工学部系学部へ進学する人が多かったように記憶しています。
 同級生たちは、かりかり勉強している雰囲気はなく、休憩時間まで削って単語帳を広げて受験勉強をしている人はまれでした。かりかり勉強するのが何か格好が悪い雰囲気があり、もともと優秀な人たちが集まっているのですから、彼らは特別な勉強しなくてもある程度点数が取れたのだと思います。しかし、凡人は人一倍努力しなければ、良い点数を取れないことを、そのころの私は全く分かっていませんでした。
 高校の受験対策も生徒の自主性に任せて、特別なものは無かったように思います。高校自身ものんびりしていて、日本史の授業は共通一次試験までに江戸時代までしか終わりませんでした。
 こんな周囲ののんびりな雰囲気に同調するように、共通一次試験という受験制度の大きな変化を前にしても、私自身も周りの雰囲気と同じように呑気に過ごしていました。それとも、見えないところで同級生たちは努力していることに私が気付いていなかっただけなのかもしれません。
 早稲田大学理工学部を受験しようと考えたのもこの頃です。小説”青春の門”を読んで早稲田大学にあこがれました。私立の大学で、それも下宿となると家庭の経済事情で許されるものではないと考えて、結局受験することもありませんでした。このあこがれの早稲田には30年後に妻が入学し、後見人として私も早稲田大学のキャンパスを踏むことになります。
 目標を忘れた青年は、周囲に流されるまま自らの人生を真剣に考えることなく、ついにもう少年の頃の夢は、蜘蛛の糸よりも細い細い状態となり、今にも切れそうな夢となっていました。(つづく)

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