当院の毛穴処置は、単にレーザーだけを行うのではなく、ピーリングやホームケアを組み合わせることで、毛穴の目立ち具合を効果的に改善できます。
以前からこのブログでも書いているように、毛穴は正常組織ですので無くなることはありません。
3-4週間に1回のクリニックでの処置と、ご自宅でもスキンケアを根気よく繰り返し行うことで、皮脂の流れを良くして皮脂を減らし、毛穴の汚れを日頃からたまりにくくし、角栓をスムーズに除去できるようにすることで、毛穴を目立ちにくくしていきます。
長年の毛穴のことで悩まれて、ご来院頂くご年配の方も多数おられます。年配の方の場合、皮膚のターンオーバーが遅くなっているために、若い人に比べると、相対的に毛穴の変化が出にくい傾向があります。
毛穴に限らず吹き出物でも皮膚状態の改善には、皮膚の新陳代謝を上げるために、ビタミンAの一種であるトレチノイン酸を用いて、しっかり皮膚の活性を上げる必要があります。しかし、薬に対する皮膚の反応が弱くなっている場合は、使う量を多くする必要があります。
トレチノイン酸を使い始めて、効果が出始めると皮膚の角質が自然とポロポロとめくれてきます。この反応が治療の目安となりますが、ご年配の方の場合、このめくれる反応がなかなか現れてきません。
塗る軟膏の量を増やすだけではなく、さらに反応を上げるためには、ピーリング剤入りのローションを使って肌の下地を整え、薬の浸透を良くしていきます。少々、ひりつき感が出るくらいが目安になります。
毛穴を目立たなくしていくのは元々難しいことですが、しっかり複合的に処置することで、より目立ちにくい毛穴にすることが可能です。皮膚のターンオーバーが遅くなっている場合は、結果を出すためにさらなる工夫が必要です。