つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

医師へのあこがれ(その6)

医師へのあこがれ
2008.12.12.金曜日
医師へのあこがれ | 2008.12.12.金曜日

 クラス46人中41番の生徒が、それも数学が最下位の生徒が、国立大学医学部に入れるのでしょうか?たとえ有名進学高校であっても普通は無理です。そんな成績なのですから、もうそのころには、厳しい現実の前に、医学部に行く夢は吹き飛んでいました。まさに、お医者さんになる夢は夢になっていました。
 義務教育の中学とは違い、高校の授業は量も多く、カリキュラム進行も速く、ついていくのだけでも大変でした。同級生たちは各中学校のトップクラスの生徒が集まっているのですから、私はあっという間に落ちこぼれ組に入りました。
 定期テストの結果が悪い下位数%の生徒は補習授業を受ける必要があります。通知は生徒本人ではなく保護者に郵送されるため、いつも親には心配をかけていました。特に国語では補習授業の常連で、担当のY先生はいつも補習授業に選ばれた私たちに、”ぎりぎり補習授業に選ばれなかった人の方が、良くないんだ”と慰めてくれました。
 確かに、補習授業は為になりました。こうして文章を書く楽しさを教えてくれたのは、補習授業での国語のY先生のおかげです。文章内での”が”の使い方を、”が”という曲者という表現で教えてくれました。また、無駄に長い文章を短くして簡潔にする方法など、今こうして役にたっています。国語のY先生の補習授業がなかったら、きっと私はこんなに文章を書く人にはなっていないと思います。
 そのころの私は、多くのすばらしい先生方に出会い、教師になることを考えるようになっていました。教育学部に進んで教師になるつもりで、岩波新書の教育関係の本もたくさん読みました。バートランドラッセルの教育論も読みました。小学校教育で有名な吉岡たくす先生の本も多く読みました。そのころに読んだ教育関係書籍が今も本棚にたくさん残っています。
 少年の頃に自らの骨折と手術を経験して、医者になるとあこがれを持った青年は、現実の前で、違う方向に歩もうとしていました。(つづく)

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ウルトラセルQ+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。