当院では眼瞼下垂手術を希望される患者さんが多く、また眼瞼下垂手術もほぼ毎日手術をさせていただいております。しかし、手術数が多いのは軽症の眼瞼下垂の人にも手術を勧めているからではありません。保険適応で手術をする以上は、生活する上で困っているから手術適応となり、重度の眼瞼下垂の人でも本人さんが困っていなければ手術する必要はありません。
当院の眼瞼下垂手術は皮膚を切開し、眼瞼挙筋をしっかり確認し、筋肉を短くし機能の回復をはかります。その分、術後の腫れが強く出る傾向があり、ダウンタイムが長くなります。この切る方法は、直接眼瞼挙筋に操作を加えるので、微調整がしやすく、直視下に挙筋を瞼板にしっかり固定できるので、その効果も確実で持続し手術の効果が長持ちします。具体的に手術時間は、1時間から2時間かかることもあります。
ですから、診察当日に手術することはなく、ダウンタイム、副作用、再発、左右差、など不都合なことも、手術の詳細を説明させていただいた上で、一旦帰宅いただき、しっかり考え、家族とも相談していただき、それでも手術を受けたいと決められた人に、後日手術をさせていただいております。
仮に急がれる気持ちがあっても、できれば数件のクリニックを受診して、セコンドオピニオンも聞いて、眼瞼下垂に関してはあわてずに手術を決めて下さい。