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医師へのあこがれ(その23)

医師へのあこがれ
2009.04.24.金曜日
医師へのあこがれ | 2009.04.24.金曜日

 福井医科大学入学試験当日を迎えました。まだ1年しか使われていない真新しい校舎の入り口で、スリッパに履き替えました。廊下も教室も全てがピカピカでした。
 試験教室は、入口正面の階段を左に上がった、2階の50人ほど入る講義室でした。薄いスリッパの底からは、階段の冷たさが伝わってきました。机は高校の机とほとんど同じようなパイプ机と椅子でした。
 試験監督のひとりは、少し神経質そうな先生でした。筆記道具は鉛筆と消しゴムのみでしたので、私は多めの鉛筆を準備し、念のため電池式の電動鉛筆削りを持っていました。試験中に音の出る電動鉛筆削りを使うほど私は非常識ではないのですが、万が一試験中に鉛筆を削らなければいけない事態に備えて持参していました。
 一応試験監督に”これ使って良いですか?”と聞きました。もちろん答えはノーでいた。試験要綱に記載されているもの以外は禁止ですと言われました。
 明らかにダメだと答えを予想しながら、どうしてあえて質問したのかわかりません。教室の張りつめた雰囲気を、的はずれな質問で和らげたかったのかもしれません。
 1限目テストは、英語であったと思います。もともと、英語が得意ではないので、問題が難しいのか易しいのかも分かりませんでしたが。何を言っているのか分からない部分はなかったので、易しかったのかもしれません。
 2限目は数学であったと思います。福井医科大学は私が受けた年度で、2回目の入学試験ですので、過去の試験問題が手に入りませんでした。新設医科大学の教養(大学1-2年)講義を担当する先生は、近隣の総合大学から臨時で来られることが多かったので、受験問題を作るのも近隣大学の先生だろうと考えて、福井大学の入試問題(赤本)を買って準備をしていました。
 現在のように医学部人気が鰻登りで、前期後期と受験機会が増えている場合は、自ずと競争率が上昇し、試験問題は難しくなる傾向があります。受験生が多いために、落とすためのテストとなります。
 私が医学部を受験することは、今ほど医学部人気は過熱しておりませんでしたので、問題自体はそれほど難しい問題ではありませんでした。国公立大学の受験機会が1回だったため、入りたい大学よりは、入れる大学に均等に受験生が流れる傾向があり、福井医科大学も競争率はそれほど高くありませんでした。
 その後、昼食を取ったような気がします。当時コンビニエンスストアなどほとんどない時代でしたので、お弁当をどうして準備したのか憶えていないのです。宿泊したホテルに頼んでお弁当を作ってもらっていたのかもしれません。もしかしたら、緊張でたくさん食べることは出来ないかもしれないと、パンなどを持っていったのかもしれません。
 昼休み、周囲の人の出来不出来は余り気になりませんでした。この期に及んで、終わったことを気にしても後の祭りです。残る理科の物理に集中することが大切なことでした。
 私は中庭を眺めることの出来るロビーでたたずんでいました。大量の残雪も白く、真新しい校舎も白く、寒くはありませんでしたが、周囲が全て真っ白な印象でした。
(つづく)

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