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【美容皮膚科学会】東京でお勉強でした。

形成外科・皮膚科
2016.08.08.月曜日
形成外科・皮膚科 | 2016.08.08.月曜日

先日土曜日の診療を山本先生にお願いして、美容皮膚科学会参加のために東京に出張中しておりました。今回の学会会長の虎ノ門病院皮膚科部長林伸和先生はニキビ治療を積極的にされているので、学会ではニキビ治療に関する発表が多く感じました。数年前までニキビの塗り薬といえば抗生物質のゲルか軟膏しかなく、その効果も限定的で、化膿する前の微小面皰には効果がありませんでした。

しかし、ここ数年で、ディフェリン、ベピオゲル、デュアックと新しい外用薬が保険適応となり、ニキビの原因となる異常角化をきたす化膿する前の微小面皰の段階でニキビを改善させることができるようになり、少し欧米に近づいた状況です。しかし、まだまだニキビに劇的に効果のあるロアキュタン(アキュテイン)の内服などは、副作用の問題で保険適応にはなっておりません。

レーザー系の治療は、ピコレーザーと呼ばれる1000億~100億分の1秒という極めて短い時間でレーザーを照射できる治療器がトピックでした。特に刺青の除去に有効で、今まで使われてきたQスイッチルビーレーザーやQスイッチヤグレーザーに比べ治療回数少なくなったそうです。しかし、シミに関して先生によってはピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーに比べ大きなアドバンテージはないとのことでした。もちろんピコレーザーのほうが、従来のQスイッチレーザーに比べ、画期的によくなったといわれるかたも多いようです。当院はこのピコレーザーはまだ購入しておりません。

注入系や注射系の発表はやや少なかった印象です。形成外科系の学会や美容外科系の学会ではもうすこし注射系の発表が多いのですが、皮膚科系の学会のためか、刺す切る治療に関連する発表は少ない状態でした。

学会参加目的の第一は勉強ですが、発表を聞いているだけではなく、日本全国から集まってくる知合いの先生方と直接お会いして意見交換できることも大変重要です。臨床の最前線で創意工夫をして努力をして患者さんのために日々精進されている先生方のお話は大変有用で、また新しい知見に関して議論することもでき、お互いの知識の整理と拡張に役立ちます。

写真の先生は近畿大学奈良病院皮膚科教授の山田秀和先生です。私が研修医のころ近畿大学付属病院の同じ 病棟で働いていました先輩です。来年のこの美容皮膚科学会会長の大任を務められます。

学会に参加することは、診療をお休み、患者さんにご不便をおかけしますが、新しい知識をしっかり身につけることは、いずれ患者さんに還元できることなので、ご迷惑かと存じますがご容赦いただければと思います。

 

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