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【脱毛】レーザー脱毛はなぜ永久脱毛可能なのか

脱毛
2011.11.11.金曜日
脱毛 | 2011.11.11.金曜日

昔の脱毛は、毛穴に電極の針を1本1本刺して、毛根を焼く拷問のような、痛い針脱毛があったようですが、レーザー脱毛が開発されてからは、そのような苦痛もほとんどなく、永久脱毛することが可能となりました。


それでは、どうしてレーザーを使うことで、永久脱毛が可能なのでしょうか?

毛自体のみを焼いたり破壊するだけでは、毛はまた生えてきます。永久脱毛を完成させるには、毛の周囲にある外毛根鞘の細胞、毛包下部の毛球部、皮脂腺開口部を破壊する必要があると言われています。

そのために、脱毛用レーザーは黒い部分に反応する波長を持っている必要があります。他の色に反応せず、毛の黒い部分に反応することで毛が焼かれ、その際に発生する熱エネルギーが周囲に伝わり、外毛根鞘と毛球部も破壊されます。この処置を数回繰り返すことで、毛が生えてこなくなり、永久脱毛が完成します。

しかし、この熱エネルギーが強すぎる場合は、周囲の表皮内の組織まで熱変性を起こしてしまい、皮膚にダメージ(熱傷)が生じてしまいます。また、エネルギーが少なすぎると、脱毛効果がありません。

その際に問題となるのが熱緩和時間です。物理的な言葉で少々難しく聞こえますが、熱緩和時間とは、物に与えられた熱エネルギーが熱伝導で周囲に伝わり、それ自体の熱エネルギーが半分になるまでの時間です。うーん、抽象的でわかりにくいですね。

ごくごく簡単に言うと、熱緩和時間は、冷めやすさの目安です。熱緩和時間が短いと早く冷める組織で、熱緩和時間が長いとなかなか冷めない組織です。

ですから、脱毛するためには、毛と外毛根鞘と毛球部を破壊出来るだけ必要な熱エネルギーを、冷めないうちに(熱緩和時間より短い時間で)、レーザーをあてれば良いのです。

毛を含む毛根周囲のメラニンは、暖まりにくく冷めにくく、熱緩和時間が20~40msecと長めです。この毛の熱緩和時間より短い時間で、必要なエネルギーを一気に照射すれば、毛が冷めてしまう前に、熱エネルギーが蓄積され破壊されます。

各々のレーザー脱毛機で、この照射時間(パルス幅)とエネルギーの強さ(Flluence)が決まっています。たとえば、当院のGentleLASEのパルス幅は3msecで大変短く設定されています。そうすることで、毛が冷めない内に、熱緩和時間より短い時間に一気に高エネルギーを毛に与えることが可能となり、周囲の組織も破壊します。

このように、医療用レーザー脱毛機は、毛の周囲の外毛根鞘の細胞、毛包下部の毛球部だけを破壊して、別の組織を傷つけないように設計されています。特に医療用に使われているレーザー脱毛機はこのパルス幅を正確に安定して一定に保つことができ、またレーザー出力も高エネルギーを出すことが可能です。だからこそ、安全に確実に永久脱毛かできるのです。

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